野草を食べる

更新日:2022年04月01日

野草を食べてみた

 こんにちは。

 地域おこし協力隊の岩井です。

 3月の投稿以来すっかりと間が空いてしまいました。新型コロナウイルスはまだまだ猛威を振るい、気が抜けない日々が続きますね。

 一方で規制が解除されたことで少しずつ外に出る人も増えたのではないでしょうか。

 現在町内に生えている植物を網羅的にまとめており、そのついでに食べられる野草の毒味などをしていました。

 今回はその一部をご紹介していきたいと思います。

よく見る草

イタドリ

草むらの中に生えているイタドリの葉の写真

 田舎の山際へ行くとわんさか生えている山菜の1種です。なかなか街中で食べる機会は少ないのではないでしょうか。

 酸味が強く、一度茹でてから炒め物や味噌和え・天ぷらなどが美味しいです。繊維もしっかりしているので歯ごたえも良いです。

 若い時に採るのが良いですが、茎をサトウキビのように皮剥きしてかじってみると瑞々しいおやつになります。

カタバミ

黄色いカタバミの花が一輪と、その周りにカタバミの葉が生えている写真

 見た目がクローバーによく似た雑草の1種ですが、最近はクローバーに生息地を追われている印象です。

 よく間違われますが、葉がハート形になるのがカタバミ、楕円形で白い紋が入るのがクローバー(シロツメクサ)です。花も違います。

 葉っぱはシュウ酸を含み酸っぱいです。サラダの酸味付けに使えます。

 別名はゼニミガキとも呼ばれ、10円玉を綺麗にすることもできます。

ハコベ

太陽の光に照らされた沢山のはこべらの葉の写真

 春の七草はこべらです。馴染みのある野草ですね。

 特別臭みのある野草ではないですが、パッとしないため好む人は少ないでしょうか。

 春先にいち早く伸び始め、白い小さな花を咲かせるので分かりやすいです。

 近い仲間がいくつかいますがどれも食べられますし、雑草としても生えてきますので取り放題です。

ヨモギ

コンクリートとアスファルトの間に生えているヨモギの葉の写真

 言わずと知れたヨモギですが、よもぎ餅以外で食べる機会は無いのではないでしょうか。

 春に採れた葉は香り高く、時季が過ぎると失われてしまいます。

 若葉はさっと茹でてから汁物の具にしたり、天ぷらは非常においしいです。

 雑草のようによく生えますが中々活用されずに草刈りされています。

 街中でも時たま生えていますが、車や犬が怖いので食べるのには不向きですね。

 見分け方としては葉裏が白く、ちぎるとあのヨモギの香りがするのでよく分かります。

 山にはよく似た毒草がありますので要注意です。

変わり種の草

カキドオシ

落ち葉に囲まれている紫色の花をつけたカキドオシの写真

 シソ科の仲間で背が低く見つけにくい野草です。4月から紫色の小さな花が咲くことでようやく目立ちます。

 カキドオシはそのまま食べるというよりはハーブとして使用します。

 洋のハーブに近く、肉の臭み消しに使われる部類です。

 癖の強い野草が好きな方にはオススメです。

ホタルブクロ

白い花が提灯の様にぶら下がっているホタルブクロの写真

 蛍が飛び始める時期に提灯のようにぶら下がった花が咲きます。

 色は紫や白だったりしますが、この花が食べられます。

 味はサニーレタスなどに近く、シャクシャクした食感と味です。

 サラダの彩りに使えるでしょう。

タネツケバナ

苔のついたコンクリートの端に広がるように生えているタネツケバナの写真

 田んぼの畦で見かけることが多い野草です。

 アブラナ科の仲間でカイワレダイコンのようにピリッとした辛さが特徴です。

 生でも食べられますので、サラダにも使えますし、料理の付け合わせにも美味しいです。

ヤブカンゾウ

オレンジ色の花が咲いているヤブカンゾウの写真

 河原や湿気のあるところを好む野草です。

 今の時期にオレンジの花が咲くため、よく目立ちます。

 若葉は癖がなく、炒め物や酢味噌和えで食べられます。

 花は蕾と共に食べられ、乾燥させたものが中華料理に使われるそうです。

 蕾の味はアスパラガスだとか、えんどう豆のような味です。

 マヨネーズが合いそうですね。

まとめ

 これまでの季節で見かけた野草をご紹介しました。他にもたくさんありますが、見分けの難しいものや珍しいものなど、地域によってさまざまです。

 野草ならではの何とも表現しがたい味のものばかりですが、自然に生えているものが食べられるというのは代えがたい体験です。

 勿論採取にあたっては人の土地のものを勝手に採取しないこと、動物の痕跡や道路際など不衛生な場所では採らないことに気を付けましょう。

 時には区別の難しい毒草もあります。かじっただけでも駄目なもの、美味しいけれど毒のあるものもありますので、絶対に自信のあるものだけにしましょう。

 これからの季節は果実ができる時季に変わっていきます。秋は実りの季節ですが、夏からも美味しい果実がチラホラと見え始めます。

 密を避けた場所でじっくり植物観察も悪くないのではないでしょうか。

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